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牛ヒレ肉にベーコンを巻いてお出しする
最高級料理。

篤蔵は晩餐会でお出ししました。

形が崩れないように糸で縛って焼いて、
当然糸は取り外して出すのですが、
一つだけ取り外しを忘れた部下がいました。

篤蔵は最終確認をする立場です。
責任は篤蔵にあります。

お上からお召しを受けた篤蔵。

さて篤蔵の運命はいかに?

ラスト、お上が篤蔵におっしゃった
お言葉がわかります。

感動の最終回の始まりです。
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兄やん、俊子の死と、これでもか
これでもかと涙を絞り上げられて
体の水分がカラカラの宇宙人でした。

最終回にもう流す涙はないのではないか?

そう思って見はじめました。
今まで見た中で私は最高に感動し、
まだ宇宙人の体に水分がこんなに
残っているのか、と思ったのでした。

戦時下、篤蔵のお上に対する深い愛情、
尊敬があふれて
全身全霊でお仕えする姿。

まずそれに感動します。

戦争が終わり日本はGHQに占領されます。

「もしかしてお上は裁判にかけられる?」

篤蔵の心は乱れます。
戦争中、軍部は食糧が豊富で
贅沢をしていたのに、
お上は国民と同じ配給品を召し上がっていた。

おそばで仕えていた篤蔵は
お上をお助けできるなら、
どんな卑屈なまねをしても構わないと
考えます。

宮内省は鴨場に占領軍の家族を招待し、
篤蔵たちはもてなします。

鴨場で篤蔵は
俊子の鈴を落としてしまいます。

「あ、あった」と拾っている篤蔵を池に
突き落とした若いGHQ。

「もっと鴨が食いたい。早く出せ。鴨を!」

アメリカ男は言い放ちます。

篤蔵はフランスでも大男相手に
知力と腕力で勝ち抜いてきました。

我慢の限界に達した時
篤蔵は俊子の「短気を起こすな」を思い出し、
お上のためどうしたか?

彼は作り笑いをし、
池の中で鴨のマネをはじめます。

GHQの家族たちは大笑いで大喜びです。

実際のトクゾーさんは
薄くなった頭にアメリカ女にキスされたり、
頭をペタペタ叩かれたり
屈辱の限りであったようです。

それでもお上のためなら、
皇室のためならとトクゾーさんは
我身を捧げたのです。

戦争は始めた限りは勝たねばならない。
勝てば官軍負ければ賊軍。

アメリカは日本国中、無差別空襲で
非戦闘員である庶民を大量に殺戮しました。
非戦闘員を殺すのは違法です。

原爆はウラン型と
プルトニウム型の2種類で
実験したかったの?

疑いなくなるような2発原爆を落として
一般庶民を大量殺戮。

しかしトルーマンは英雄。

勝者が敗者を一方的に裁く
東京裁判で次々日本の軍幹部を処刑。

もし日本が勝っていれば
処刑された人たちは英雄になっていたはず。

戦争に正しいも正しくないもないのです。

勝った者が正義になる。
それが戦争です。

一度だけ、アメリカに負けて
日本は卑屈な国になってしまいました。

戦争はもう二度してはいけない。

そのためには、
世界中から甘くみられないように
抑止力が重要です。

アメリカはお上に戦争責任はないと
判定しました。

もし当時、裁判に
かけられるようなことになっていたら
おとなしい日本人でも暴動が起き
アメリカは日本を統治することは
出来なかったでしょう。

お上の料理番として勤めあげて数十年。
篤蔵は80代になりついに
天皇の料理番人生の終わりが来ました。

かつて、お上に糸をつけたまま
牛ヒレステーキをお出ししてしまった篤蔵。

陛下はおっしゃったのでした。

「朕(ちん)のものだけだったのか?」

恐縮しながらそうですと申し上げる篤蔵。

陛下はおっしゃいました。

「それはよかった」

若かった頃の篤蔵は深々と
頭を下げました。

80歳代になり退任のごあいさつに行った
篤蔵はもうお爺さんです。

以前のように深々とは体を
曲げられません。

「体を大切にするように。
あなたが私の身をいたわってくれたのと
同じように」


陛下からのお言葉に篤蔵の頬には
涙が流れます。

これほど感動した最終回はかつてなかった・・・
陛下との対面の絨毯は
ペルシャ絨毯です。

このドラマはTBSが本気を出して
制作したそうです。

これは本気で作り、
次はテキトーに作るのではなく
いつも本気で作ってほしいものです。

感動の涙で心が洗われ、
清らかになりました。


↑この本に俊子(本では敏子)の最期、
最終回のGHQとの話が書かれています。
ドラマのほうが感動でしたが・・



↑この本は秋山徳蔵さんの著作です。
是非読んでみてください。




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佐藤健くん演じる篤蔵の妻俊子(黒木華)が
心臓の病で亡くなりました。
前回第10回では関東大震災を生き抜き、

俊子の
「篤蔵さんより長生きします」
の、言葉を頼りに、
仕事を優先する篤蔵を
支え続けた一生でした。

今回、俊子との最後の1年間が
丁寧に丁寧に描かれていて、号泣でした。

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前回10回で印象的なシーン。

篤蔵の長男一太郎が
父親の仕事が料理人であることが恥ずかしくて
父親のことを作文に書けない。

風邪をひいて寝込んでいる母をおいて、
仕事に行く父親に対して

「たかが料理人のくせに。飯炊きのくせに!」

と言い放つ息子一太郎に
篤蔵がビンタをくらわすシーン。

当時、料理人はそれほど
地位の低い仕事だったのか・・・

ものすごい修行の要る仕事なのに・・・
当時は理解されず、理不尽なものです。

関東大震災が起こり、
宮城の扉が開かれ、
市民がなだれ込みます。

篤蔵は炊き出しをしてそこで家族再会。

でも過酷な生活は俊子のからだを
徐々に蝕んでいたのでした。

第11話では俊子が倒れ、
亡くなるまでの1年が丁寧に描かれていきます。

豆まき、5月のお祝い、梅雨が来て、

篤蔵は俊子のために料理を作りますが、
徐々に俊子の体力は弱り、
スープでさえむせて
飲み込みにくくなっていきます。

「自分は家族の負担になっているだけで、
なんのために生きているのだろうか」

俊子は思います・・・

しかし子供たちには確実に
「まごころ」が伝わり、彼らの
のちの人生に影響を与えます。

やがて秋が過ぎ、冬になり、
最後の一枚の枯葉が落ちていきます・・・

大晦日。
今年も今日でおわり・・・
来年は俊子はいるだろうか・・・

もうその頃には俊子は
痰を吐きだす力もなく、もがき苦しみ、
察した篤蔵が背中をたたき、
吸い出してやるのです。

俊子はもう長くは生きられない・・・

篤蔵にはわかっていました。

そこら辺から涙が出て宇宙人はかすみ目で
画面を見続けました。

篤蔵は大晦日のそばを俊子の分だけ特別に
人参やホウレンソウを練りこんだそばがきにして、
俊子の口に運んでやります。

これが俊子と過ごす最後の大晦日でした。

篤蔵との間に次々子供を授かり
どんどこ産み続けた体力は今はもうありません。

俊子の最後の心配はただ一つ。
篤蔵が癇癪持ちであること。

でも演じる佐藤健くんがあまりに愛らしくて
ちょっとコミカルで、
短気がそれほど気にならないけれど、
実際のトクゾーさんはこわい人だったらしい・・・

「ジュテームってなんですか」

俊子が問います。かつて篤蔵が書き送った
手紙の最後に書いてあったことばです。
ずっと俊子は
なんなんだろう?と思っていたのでした。

「食べること、今日も明日も明後日も
私はあなたより長生きしますっていう意味や」

篤蔵が答えます。

日本の男は、
まして明治生まれの日本男子が妻に
「愛しているよ」
なんて、口が裂けても言いませんからね。

篤蔵の作ったそばがきを
篤蔵にひとさじずつ食べさせてもらい、
やがて俊子は亡くなります。

決して、そばがきをのどに詰まらせて
死んだのではありません。

自分をひたすら信じ愛し、支えてくれた妻を
愛し続ける・・・

子ども達も母親から受け継いだ愛を大切に
生きていく・・・

やはりドラマはそうであってほしいもので、
大感動でした。

実際のトクゾーさんも
奥さんが先に亡くなってますが
あっさりさっさと再婚して、
80歳以上までお元気で
大往生だったそうです。

現実はこうありたいものです。




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