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新美南吉の童話では
ごんきつねが有名です。

私は「銭坊」という作品が
たまらなく悲しく、印象深いです。

夏休み、
担吉という少年が

お兄さんとおじさんの家に
避暑に来ていた時

一匹の狗(いぬ)に出会います。

その狗は痩せた小さなノラ犬で、
外で担吉がお兄さんと
口笛を吹いて遊んでいた時
足元にまきついてきたのです。

担吉はその狗を気に入り
銭坊と名付けました。

頭のてっぺんに
一銭銅貨ほどの黒いところがあり、
そこから名前が決まりました。

担吉はいっしょの床で
寝たいくらい可愛がりましたが、
あるとき、おじさんの
怒りをかういたずらをします。

そのおじさんは元々犬嫌いでしたので、
狩猟好きな友達に
銭坊をやってしまうのです。

担吉がどんなにお願いしても
ダメでした。

狩猟好きの男はいい人で、
「大事にするから」
と、言ってはくれたけれど、
しっぽをだらりとさせてひかれていく
銭坊の姿に担吉は悲しくてたまりません。

冬になり、担吉は
銭坊はどうしているだろうか、
思い続けていました。

そして二階の窓から外を見た時、
銭坊がいることに気づきます。

「銭坊!」

呼ぶと、銭坊は宙を仰ぎました。

銭坊の両目はつぶれてしまい、
見えなくなっていたのです。

でも担吉の声の方向に
長い尾をふり続けます。

大急ぎで担吉が一階に下りて行くと、
銭坊の姿はなく、
探しまわってももう、会えなかった・・

という悲しいおはなしです。


新美南吉の小説は、
読み終わってから
気持ちの持っていきようのない
悲しみを残すものがあります。

新美南吉は家庭環境が複雑で、
貧しく、その上、結核のため、
常に死と向き合っていました。

亡くなったのはわずか29歳です。

そういう状況だからこそ、
作品が研ぎ澄まされているのだと思います。

生きていると、楽しいことより、
苦しいことや、辛いこと、
絶望感にさいなまれることのほうが
多いのです。

そんな時、南吉の本を読むと、
自然と涙が流れ、
浄化されて行くような気がします。




「銭坊」は↑南吉大全で読みましたが、
大全というけれど、
南吉の作品全部は載ってません。



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tag : 新美南吉

コメント:

お尋ねします

どうして、「家庭環境が複雑で、貧しく、結核で死と常に向き合っていた」と言えるのですか?南吉の昭和4年からの日記、1933年の日記、それ以後の日記、書簡等を読まれての結論だと思いますが、
具体的に教えてください。よろしくお願いします。

Re: お尋ねします

> どうして、「家庭環境が複雑で、貧しく、結核で死と常に向き合っていた」と言えるのですか?南吉の昭和4年からの日記、1933年の日記、それ以後の日記、書簡等を読まれての結論だと思いますが、
> 具体的に教えてください。よろしくお願いします。

コメントありがとうございます。
具体的にお教え出来ることなど、私に知識はありませんが、
南吉4歳の時実母が亡くなり、6歳の時に父親が再婚、
異母弟が生まれ、その2年後には父親は離婚、
南吉は実母方のお祖母ちゃんの養子となり、
新美家で暮らしたそうです。
元々の名前は渡辺で養子にならなければ、
渡辺南吉でした。

でも幼い南吉はおばあちゃんとの二人暮らしは寂しく、
3ヵ月で養子のまま実家に戻り、
父親は一度離婚した女性と復縁、
という、家庭環境だったそうです。

幼い子にしたら、実母が亡くなることは一大事ですし、
父親が再婚、母親違いの弟ができたこと、
その継母とも離婚、復縁を繰り返し、
おばあちゃんの養子になるというのは、
そういう時代だったのかもしれませんが、
私の感覚からしたら、複雑な家庭環境と
思ったので、家庭環境が複雑と書きました。

死と向き合うのは、当時は結核は
死の病で東京外国語学校のとき、
喀血しており、
その後就職したけれど、
療養生活も送っていたようです。

当時、治療法のなかった結核であるだけで、
死と向き合った意識を持つと
私なら思うので、そう考えました。

南吉の童話はおかしみのあるものも多く、
それは彼が人生に達観した境地であるから
書けたものではないかと
私は感じて、そういうふうに読んでいます。

ご丁寧な回答、厚く感謝いたします。

大変参考になりました。
どうもありがとうございます。

こんばんは。
私は最近になってから、新美南吉の童話に魅かれるようになりました。
子どもの頃は、かえって何も感じなかったのですが・・・・。
子どもの純真さを失った大人のほうが、
こういう童話で心洗われる気がするのかな。
この、「銭坊」は、知りませんでした。
すごく悲しいお話のようですが、
ご紹介された本、買って読んでみようかしら。

サ・エ・ラさんへ。

> こんばんは。
> 私は最近になってから、新美南吉の童話に魅かれるようになりました。
> 子どもの頃は、かえって何も感じなかったのですが・・・・。
> 子どもの純真さを失った大人のほうが、
> こういう童話で心洗われる気がするのかな。
> この、「銭坊」は、知りませんでした。
> すごく悲しいお話のようですが、
> ご紹介された本、買って読んでみようかしら。

コメント、ありがとうございます。
私は新美南吉の童話がすきになったのは
この年になってからなんです。

物悲しくってたまらなく、
涙が出ます。
銭坊、いいですよ。

銭坊も子供も、
力がないから自分の思い通りにはなりません。

私の今も、力がないから
思い通りの人生ではなく、
八方ふさがり状態です。

もしかしたら、
無理やり引きたてられていった銭坊や、
犬と離れたくなかったけれど、
思い通りに出来ない子と、
自分の不甲斐ない人生を重ねているのかもしれません。





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