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トルストイが
子供向けに書いた本です。

子供の頃、
子供文学全集で読みました。

その子供文学全集は
姉の本で、
私は本なんて漫画以外読まない
頭の悪い子でしたが
なぜだか、
これだけは読み、
すっきり、溜飲を下げたのです。

しかし50歳を超えた今読見返すと、
全く違う感想となりました。
パホームという農民がおりました。

彼は地主から土地を借りて、
まじめに働きそれなりに満足する
暮らしを送っていました。

彼の妻の姉は街の商人と結婚していて
都会でいい暮らしをしてます。

ある日、パホームのところにやってきて
彼の妻に
豊かな暮らしぶりを自慢したのです。


自慢を聞いているうちに
パホームは
「自分にだって、土地さえあれば
悪魔だってどうもできやしないのに」

と、うそぶきます。

それを悪魔は聞き逃さず、
パホームは悪魔の虜になって
欲に欲を重ねて破滅するのです。

彼は少しずつ土地を手に入れ、
階段を上るように
お金持ちになっていきます。

もうここらへんで、充分でしょう、
というとこまで土地が手に入っても
満足できなくなり、

もっともっとと欲張りになります。

そして、
明け方から日没まで
歩いた分だけの土地を
もらえることとになり、張り切ります。

でも最初に
お金は支払っています。

しかも、
日没までに帰って来なければ、
土地はもらえないどころか、
お金も返ってきません。

日没まで帰ってこなくちゃ
ならないのだから、
日の入りの時刻を計算し、
Uターンしなくてはいけませんが、

パホームは欲張りになっているので、
どんどん先に進み、
このままだと、日没まで、
戻れないかもしれない状況になります。

必死に走って走って戻ったところで、
パホームは息絶えてしまいます。

下男がパホームのために、
きっかり足から頭までが入る長さの
墓穴を掘り、パホームは埋められます。

人に必要な土地の広さは
墓穴の広さだったという
お話です。

子供のころ読んだ時、
強欲ジジイ、ざま~~と

大笑いしました。

しかし今回読むと、
子供のころ、爺さんと思ってた
主人公はそれほど
爺さんではありません。

まじめに働いていたけれど、
妻の姉に挑発され、
もっともっとと
欲張りになるのですが

そうやって頑張って
土地を手に入れて、
何が悪いのでしょうか?

確かに足るを知る・・・

ということは大切なことです。

「現状に満足すれば精神的に豊かになれる」
のですが、
若い子が現状に満足ばかりしていては
羽生くんだって、
金メダルは取れなかったでしょう。

人間、生涯のうち、
うんと欲張りになって
頑張る時は必要なのです。
しかし問題は歳を取ってからです。

歳を重ねてからは
もう頑張ることはできません。

その時こそ、足るを知ることが
重要だと思うのです。

もっともっとと思っても、
自分の体はもう若いころのように
動きません。

お金だって使ったら減る・・
といって、全く使わなかったら、
ないのと同じです。

歳を重ねてからこれを読んだだら、
今あるモノ、今の現状を喜び、
いい老後になるんじゃないでしょうか。

この本は、子供の本じゃないです。
老人の童話です。


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tag : トルストイ、人はたくさんの土地がいるのか

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