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少年が小学校で
盗みの嫌疑をかけられ
靴を脱がされ、
服を脱がされた揚句、
嫌疑ははれますが、
お話の最後母親の言葉が
たまらない気持にさせます。

美智子皇后陛下が
子ども時代の読書の思い出という
NHK特集で紹介された
世界名作選の中に
入っているとても悲しい童話です。



世界名作選〈1〉 (日本少国民文庫)

シューラは貧しい家の少年です。
下着が破れていても
お母さんは仕事が忙しく
繕ってくれません。

お母さんに無理を言って
新しいシャツを着て
登校しました。

朝、学校でお祈りの前に
新しい歌の本が
どこに入れたのかわからなくなり、
シューラは自分の外套の
ポケットに手を入れて
探しました。

なかなか見つからなくて、
探して探してしているうちに
間違って他の人の外套の
ポケットに手を入れてしまいました。

それを他の子が見ていましたが
本が見つかったので、
シューラにとって、
いつもと変わらぬ朝でした。

しかしお祈りの後、
2年生の男の子が
ナイフと1リーブリ銀貨を
失くしたと大騒ぎをはじめ
他の子のポケットに手を入れていた
シューラが疑われます。

先生に追及され、靴を脱がされ、
順番に服を脱がされ、
最後はシャツ姿にされます。

そのときのシューラの心理が
興味深いです。

悲しみ悔しさ恥ずかしさ
それに新しいシャツを着て来た
嬉しさが交錯するのです。

そうこうしているうちに
お金がなくなったと騒いでいた子は
ポケットからこぼれおち
靴に入っていたということがわかります。

そしてこれらをきいた
母親の反応がこれまた興味深いです。

母親は学校に一応文句を言いに行きます。

大騒ぎしたうえ、
訴えてやろうと思います。
しかし実際はできませんでした。

貧しい家なので授業料を
免除してもらっている事などから
母親は厳しく言えませんでした。

給食費を払わず
タダ食いさせて文句をいっている
現代のモンスター親とは違います。

そして最後に言います。

「何にもいえないんだからね。
大きくなったらこんなことどころじゃない。
まだまだひといめにあうかもしれないんだよ。
この世にはいろんなことがあるからね」

このお話を読んだのは
美智子皇后陛下が
紹介されたあとですから、
私はもうおばさんになっていました。

人生、悔しいこと悲しいこと満載です。

何であんな意地悪で嫌な奴が
みんなに好かれて
自分は理解されないのだろう?

世の中は理不尽に満ちている。

それは子供のころ、
特に小学校の先生に教えられました。

私が子供のころ40年前の学校の先生ほど、
理不尽でめちゃくちゃな人たちは
いなかったと思います。

それでも親は文句を言いませんでした。

最近の親は違います。
間違いなく慰謝料請求になり
マスコミは連日報道、
週刊誌は書きたて

先生方は揃って謝罪会見、
担任は自宅待機ということに
なるでしょう。

先生を訴えて
溜飲を下げたいところですが

小学校時代、
人間関係や理不尽な先生に
苦しめられたことで、
私のような鈍感な人間が
出来あがったのでしょう。

鈍感というアホみたいなものも、
永年の努力の末に
出来あがったものなんでございます!


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tag : 身体検査 ソログーブ、美智子皇后陛下

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